2016
03/09
23:38
冬の特別作戦前日譚(後編)
Category : うさ擬提督
遅くなりましたが、昨日のお話の続きです。
見ていない方は先に【前編】を見る方がいいかもです。
阿賀野
「それじゃあ、何かいい案がある人はいる?」
川内
「はい! はい!」
大淀
「川内さん、どうぞ」
川内
「夜戦しよ!!」
阿賀野
「え~!?」
夕張
「却下ね」
長良
「うん、却下だね」
球磨
「右に同じく却下だクマ」
天龍
「……」
龍田
「もう、天龍ちゃんはいつまで拗ねてるの~。天龍ちゃんと私も却下よ~」
大淀
「反対多数ということで、夜戦はなしですね。他に案はありませんか?」
川内
「えー!? 何で? 夜戦、楽しいのにー」
夕張
「そんなこと言うのあなたくらいでしょう!」
阿賀野
「夜戦以外の案をお願いします! ちなみに阿賀野はみんなでお昼寝とかいいんじゃないかと思うんだけどぉ」
長良
「それって、軽巡で集まる必要性がない気がするんだけど……」
阿賀野
「みんなでまったり過ごすの駄目?」
夕張
「駄目とか駄目じゃないとかじゃなくて、集まって何かするって話なのに、何でそう非活動的な案が出てくるかな~!?」
川内
「活動的なこと……やっぱり夜s」
夕張
「それはもっと駄目!! はぁ、ツッコミし過ぎて疲れたわ」
大淀
「お疲れ様です」
長良
「ところでさー、正規空母の会とか高速戦艦の会は集まって何してるんだろう?」
大淀
「確か正規空母の会ではGrafさんの歓迎会として鍋を囲んだり、高速戦艦の会では金剛さん主催のお茶会をしたり、イタリアの高速戦艦が来た時は日本酒を飲み交わしたとか」
球磨
「つまり、軽巡も海外艦が来ればそれを言い訳にいろんなことができるクマね」
大淀
「いえ、そういう話ではないと思います」
阿賀野
「なるほど! 提督さんに言って、海外の軽巡洋艦を呼んでもらっちゃおう!」
龍田
「阿賀野ちゃん、話の論点がずれてるわよ~」
阿賀野
「そうかしら?」
大淀
「それに、提督にそこまでの権限はないと思いますよ」
阿賀野
「そっかぁ。じゃあ、海外の軽巡洋艦の歓迎会の案も駄目ね」
夕張
「どう考えても現実味がないと思うんだけどね!」
長良
「鍋を囲んだり、お茶会みたいな感じでいいなら、とりあえずみんなでお菓子持ち寄って集まればいいんじゃない?」
阿賀野
「それはそれでいいんだけどね~」
大淀
「釈然としないようですね。私も長良さんの意見はいいと思いますよ」
阿賀野
「何て言えばいいのかなぁ。もっと、軽巡らしさを出したいのよね!」
川内
「また、難しいことを言うねー」
阿賀野
「だって、折角やるなら特別な感じの方がいいでしょ?」
大淀
「軽巡らしさ、ですか」
夕張
「そうねぇ。軽巡同士の仲を深めるって考えると、一緒に何かに作り上げるとか?」
球磨
「何を作るクマ?」
夕張
「ちょっと改良したい兵装があるのよねぇ。みんなでそれに色々手を加えて行くっていうのはどう? 軽巡作製の兵装って何だかわくわくしない?」
川内
「しない」
夕張
「……あなたにだけは言われたくないわ」
龍田
「う~ん。天龍ちゃんは何か思いつくことはないかしら?」
天龍
「どうせ、オレなんかが言ったって……」
長良
「まだ、さっき反対されたことで拗ねてるみたいだね」
龍田
「もう、天龍ちゃんったら~」
天龍
「集まって何かするってんなら、花見でも何でもすればいいだろー!! オレは関係ねぇ!!」
阿賀野
「……花見……それ、いいわね!」
夕張
「こう言っちゃ何だけど、花見って定番中の定番じゃない? 軽巡らしさを出したいって言っていたのはいいのかしら?」
阿賀野
「阿賀野、お花見がしたいなぁ!」
大淀
「こう申しておりますが?」
夕張
「……いいみたいね」
球磨
「かなり適当だクマー」
阿賀野
「皆さん、『軽巡洋艦の会』第一回の集まりは花見をするっていうのはどうでしょう?」
龍田
「私はいいわよ~」
長良
「意義なーし。美味しいものを用意しなくちゃね」
夕張
「まぁ、いいんじゃない? 時期的にちょっと後になっちゃうかもだけどね~」
大淀
「私も賛成です。時間的に猶予がある方が皆さんの予定も合わせやすそうですし、いいんじゃないでしょうか」
球磨
「球磨もいいクマー」
川内
「いいんだけどー、ついでに夜戦もできない?」
夕張
「無茶言わないで頂戴!」
阿賀野
「……夜戦……それ、いいわね!」
夕張
「はあ!?」
長良
「何かまた話が変な方向に行きそうな気が……」
大淀
「阿賀野さん、花見と夜戦は両立しないと思うのですが?」
阿賀野
「うふふ、阿賀野、いいこと思いついちゃった。夜にお花見しましょう!」
大淀
「夜桜、ですか?」
長良
「おお! 話が変な方向に転がらなかった! むしろいい!」
球磨
「ごく稀にいいことを言うクマね」
夕張
「夜の花見か~。探照灯も用意しなきゃね」
川内
「夜戦の次にいいかもね。うん、それにしよう!」
龍田
「天龍ちゃん、決まったみたいよ~」
阿賀野
「天龍が花見って言ってくれたおかげね。ありがとう、天龍!」
天龍
「……オレのおかげ? ……そ、そうか……まぁ、天龍様に任せれば何てことはないぜ!」
龍田
「さすが、天龍ちゃん」
阿賀野
「それじゃあ、『軽巡洋艦一番艦の会』、第一回目の集まりは終了ね!」
球磨
「え? 二回目もあるクマ?」
阿賀野
「――っていうことがあったのよ、提督さん」
うさ擬提督
「なるほど、なるほど。軽巡で夜の花見かー。いいんじゃないか。ただ……」
阿賀野
「ただ?」
うさ擬提督
「阿賀野の回想の中の大淀……私にそこまでの権限がない……確かにそうだが、そこまでばっさり言われると何と言うか……」
阿賀野
「どうしたの、提督さん?」
うさ擬提督
「い、いや、何でもない。少し自分の立ち位置の不安定さを感じていただけだ」
阿賀野
「? そう?」
うさ擬提督
「ちょっと先の話になるけど、楽しんでおいで。軽巡みんなが集まれるように遠征などの予定は調整してもいいから」
阿賀野
「そう! それを頼もうと思ったのよ。ありがとう、提督さん」
うさ擬提督
「いやいや、そのくらい大丈夫だよ。ところで、最初に話を戻そう」
阿賀野
「何かしら?」
うさ擬提督
「最初に『冬の特別作戦に軽巡からいろんな子を出撃させてほしい』と言っていなかったかい? それが『軽巡洋艦一番艦の会』で決まったとか?」
阿賀野
「そうそう。そうなのよ! お話してたら忘れてたわ」
うさ擬提督
「さっき言ってたことなのに忘れるなんて、阿賀野はうっかりさんだなー」
阿賀野
「阿賀野、そんなにうっかりしていないわよ」
うさ擬提督
「まぁ、そういうことにしておこう」
阿賀野
「実はね、夜の花見が決まった後にこんなことがあったの」
大淀
「それでは、満場一致で『軽巡洋艦の会』の最初の集まりは夜の花見になりました。計画については追々考えるとして、他に何かありませんか?」
川内
「はい! はい!」
大淀
「川内さん、どうぞ」
夕張
「何かこの流れ、さっきもあったような気がするんだけど?」
長良
「また話が変な方向に行きそうな気が……」
川内
「阿賀野型に言いたいことがあります!」
阿賀野
「へ? 阿賀野達に?」
川内
「去年の秋の特別作戦の時、提督に軽巡は阿賀野型だけを使ってくれって進言してたじゃない?」
阿賀野
「そうよ。それがどうかしたの?」
川内
「阿賀野型ばかり、夜戦してずるい!」
長良
「なるほどねー」
球磨
「ごく稀にいいことを言うクマね」
阿賀野
「な、なに? みんなして、わかるみたいな顔してぇ!?」
天龍
「そりゃそうだろぉ! 特別作戦なんて面白いもんを阿賀野型だけのものにして、オレ達が納得すると思うのか?」
龍田
「天龍ちゃん、本当に行きたいって言ってたものね~」
夕張
「そうそう、私も折角だからできれば出撃したかったのよねー」
阿賀野
「うっ……」
大淀
「まぁまぁ、皆さん、阿賀野さんも悪気があった訳ではないんですよ」
川内
「そうだとしても、夜戦を一人占め……じゃなくて四人占めしたのはずるい!」
球磨
「相変わらず、論点がずれているクマ」
阿賀野
「ご、ごめんなさい。阿賀野達の力を試したくてぇ」
川内
「と言う訳で、もうすぐある冬の特別作戦には阿賀野型以外の軽巡洋艦の出番も増やしてほしいと思います!」
天龍
「賛成だぜ!」
龍田
「天龍ちゃんがそうしたいなら、私も賛成よ~」
長良
「まぁ、できれば出たいよねー」
夕張
「うんうん」
球磨
「球磨の力を見せてやるクマ」
大淀
「阿賀野さん、特別作戦は皆さんの力を合わせて攻略すれば、もっと有意義なものになると思います。軽巡洋艦全体の力を合わせて立ち向かうべきではないでしょうか? それこそ、『軽巡洋艦の会』の趣旨にも通じる団結の仕方ではないかと思います」
阿賀野
「わかったわ。軽巡として、みんなで頑張らなきゃね。提督さんにそう言ってみる!」
大淀
「よろしくお願いします」
球磨
「ところで、『軽巡洋艦一番艦の会』って何だか名前が長いクマ?」
長良
「確かにね」
夕張
「短くして『軽一の会』とかでいいんじゃない?」
球磨
「『軽一の会』……ますます謎な名前になったクマ」
阿賀野
「――っていうことがあったのよ、提督さん」
うさ擬提督
「なるほど、なるほど。私も軽率だったね。今度は軽巡洋艦のみんなも満足できるような特別作戦にしよう。阿賀野も手伝ってくれるかい?」
阿賀野
「もちろんよ。阿賀野も一緒に頑張るわ! 次の特別作戦も絶対に勝っちゃうんだから!」
以上のようなことが冬イベ前の私の頭に流れたとか流れなかったとか。
長くなりましたが、読んで下さりありがとうございました。
コメントにもありましたが、軽巡洋艦の一番艦のキャラの濃さに驚きました。
それをまとめる大淀さんもすごいですし、そこに溶け込む龍田さんもすごいと思いました。
キャラ的に長良が没個性っぽくなっちゃうかと思いましたが、思っていたより発言してくれて助かりました。色ものな集団になったので、普通な感じの子っていうことが逆に個性になっている気がします。
夕張も何だかんだで個性のあるキャラですからね。
川内と天龍と球磨は特に言わなくてもキャラが立っているのは明白なのでいいでしょう。
秋イベの時に阿賀野型縛りをしていたのですが、他の軽巡に申し訳なかったなーという私の気持ちが反映された話になりました。
そんな訳で、冬イベでは緩い阿賀野型縛りにして攻略していました。とりあえず、阿賀野型がひとりでも艦隊にいたらOKにしたのです。
こんな感じで楽しんで頂けたら幸いです!
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冬の特別作戦前日譚(後編)
阿賀野
「それじゃあ、何かいい案がある人はいる?」
川内
「はい! はい!」
大淀
「川内さん、どうぞ」
川内
「夜戦しよ!!」
阿賀野
「え~!?」
夕張
「却下ね」
長良
「うん、却下だね」
球磨
「右に同じく却下だクマ」
天龍
「……」
龍田
「もう、天龍ちゃんはいつまで拗ねてるの~。天龍ちゃんと私も却下よ~」
大淀
「反対多数ということで、夜戦はなしですね。他に案はありませんか?」
川内
「えー!? 何で? 夜戦、楽しいのにー」
夕張
「そんなこと言うのあなたくらいでしょう!」
阿賀野
「夜戦以外の案をお願いします! ちなみに阿賀野はみんなでお昼寝とかいいんじゃないかと思うんだけどぉ」
長良
「それって、軽巡で集まる必要性がない気がするんだけど……」
阿賀野
「みんなでまったり過ごすの駄目?」
夕張
「駄目とか駄目じゃないとかじゃなくて、集まって何かするって話なのに、何でそう非活動的な案が出てくるかな~!?」
川内
「活動的なこと……やっぱり夜s」
夕張
「それはもっと駄目!! はぁ、ツッコミし過ぎて疲れたわ」
大淀
「お疲れ様です」
長良
「ところでさー、正規空母の会とか高速戦艦の会は集まって何してるんだろう?」
大淀
「確か正規空母の会ではGrafさんの歓迎会として鍋を囲んだり、高速戦艦の会では金剛さん主催のお茶会をしたり、イタリアの高速戦艦が来た時は日本酒を飲み交わしたとか」
球磨
「つまり、軽巡も海外艦が来ればそれを言い訳にいろんなことができるクマね」
大淀
「いえ、そういう話ではないと思います」
阿賀野
「なるほど! 提督さんに言って、海外の軽巡洋艦を呼んでもらっちゃおう!」
龍田
「阿賀野ちゃん、話の論点がずれてるわよ~」
阿賀野
「そうかしら?」
大淀
「それに、提督にそこまでの権限はないと思いますよ」
阿賀野
「そっかぁ。じゃあ、海外の軽巡洋艦の歓迎会の案も駄目ね」
夕張
「どう考えても現実味がないと思うんだけどね!」
長良
「鍋を囲んだり、お茶会みたいな感じでいいなら、とりあえずみんなでお菓子持ち寄って集まればいいんじゃない?」
阿賀野
「それはそれでいいんだけどね~」
大淀
「釈然としないようですね。私も長良さんの意見はいいと思いますよ」
阿賀野
「何て言えばいいのかなぁ。もっと、軽巡らしさを出したいのよね!」
川内
「また、難しいことを言うねー」
阿賀野
「だって、折角やるなら特別な感じの方がいいでしょ?」
大淀
「軽巡らしさ、ですか」
夕張
「そうねぇ。軽巡同士の仲を深めるって考えると、一緒に何かに作り上げるとか?」
球磨
「何を作るクマ?」
夕張
「ちょっと改良したい兵装があるのよねぇ。みんなでそれに色々手を加えて行くっていうのはどう? 軽巡作製の兵装って何だかわくわくしない?」
川内
「しない」
夕張
「……あなたにだけは言われたくないわ」
龍田
「う~ん。天龍ちゃんは何か思いつくことはないかしら?」
天龍
「どうせ、オレなんかが言ったって……」
長良
「まだ、さっき反対されたことで拗ねてるみたいだね」
龍田
「もう、天龍ちゃんったら~」
天龍
「集まって何かするってんなら、花見でも何でもすればいいだろー!! オレは関係ねぇ!!」
阿賀野
「……花見……それ、いいわね!」
夕張
「こう言っちゃ何だけど、花見って定番中の定番じゃない? 軽巡らしさを出したいって言っていたのはいいのかしら?」
阿賀野
「阿賀野、お花見がしたいなぁ!」
大淀
「こう申しておりますが?」
夕張
「……いいみたいね」
球磨
「かなり適当だクマー」
阿賀野
「皆さん、『軽巡洋艦の会』第一回の集まりは花見をするっていうのはどうでしょう?」
龍田
「私はいいわよ~」
長良
「意義なーし。美味しいものを用意しなくちゃね」
夕張
「まぁ、いいんじゃない? 時期的にちょっと後になっちゃうかもだけどね~」
大淀
「私も賛成です。時間的に猶予がある方が皆さんの予定も合わせやすそうですし、いいんじゃないでしょうか」
球磨
「球磨もいいクマー」
川内
「いいんだけどー、ついでに夜戦もできない?」
夕張
「無茶言わないで頂戴!」
阿賀野
「……夜戦……それ、いいわね!」
夕張
「はあ!?」
長良
「何かまた話が変な方向に行きそうな気が……」
大淀
「阿賀野さん、花見と夜戦は両立しないと思うのですが?」
阿賀野
「うふふ、阿賀野、いいこと思いついちゃった。夜にお花見しましょう!」
大淀
「夜桜、ですか?」
長良
「おお! 話が変な方向に転がらなかった! むしろいい!」
球磨
「ごく稀にいいことを言うクマね」
夕張
「夜の花見か~。探照灯も用意しなきゃね」
川内
「夜戦の次にいいかもね。うん、それにしよう!」
龍田
「天龍ちゃん、決まったみたいよ~」
阿賀野
「天龍が花見って言ってくれたおかげね。ありがとう、天龍!」
天龍
「……オレのおかげ? ……そ、そうか……まぁ、天龍様に任せれば何てことはないぜ!」
龍田
「さすが、天龍ちゃん」
阿賀野
「それじゃあ、『軽巡洋艦一番艦の会』、第一回目の集まりは終了ね!」
球磨
「え? 二回目もあるクマ?」
阿賀野
「――っていうことがあったのよ、提督さん」
うさ擬提督
「なるほど、なるほど。軽巡で夜の花見かー。いいんじゃないか。ただ……」
阿賀野
「ただ?」
うさ擬提督
「阿賀野の回想の中の大淀……私にそこまでの権限がない……確かにそうだが、そこまでばっさり言われると何と言うか……」
阿賀野
「どうしたの、提督さん?」
うさ擬提督
「い、いや、何でもない。少し自分の立ち位置の不安定さを感じていただけだ」
阿賀野
「? そう?」
うさ擬提督
「ちょっと先の話になるけど、楽しんでおいで。軽巡みんなが集まれるように遠征などの予定は調整してもいいから」
阿賀野
「そう! それを頼もうと思ったのよ。ありがとう、提督さん」
うさ擬提督
「いやいや、そのくらい大丈夫だよ。ところで、最初に話を戻そう」
阿賀野
「何かしら?」
うさ擬提督
「最初に『冬の特別作戦に軽巡からいろんな子を出撃させてほしい』と言っていなかったかい? それが『軽巡洋艦一番艦の会』で決まったとか?」
阿賀野
「そうそう。そうなのよ! お話してたら忘れてたわ」
うさ擬提督
「さっき言ってたことなのに忘れるなんて、阿賀野はうっかりさんだなー」
阿賀野
「阿賀野、そんなにうっかりしていないわよ」
うさ擬提督
「まぁ、そういうことにしておこう」
阿賀野
「実はね、夜の花見が決まった後にこんなことがあったの」
大淀
「それでは、満場一致で『軽巡洋艦の会』の最初の集まりは夜の花見になりました。計画については追々考えるとして、他に何かありませんか?」
川内
「はい! はい!」
大淀
「川内さん、どうぞ」
夕張
「何かこの流れ、さっきもあったような気がするんだけど?」
長良
「また話が変な方向に行きそうな気が……」
川内
「阿賀野型に言いたいことがあります!」
阿賀野
「へ? 阿賀野達に?」
川内
「去年の秋の特別作戦の時、提督に軽巡は阿賀野型だけを使ってくれって進言してたじゃない?」
阿賀野
「そうよ。それがどうかしたの?」
川内
「阿賀野型ばかり、夜戦してずるい!」
長良
「なるほどねー」
球磨
「ごく稀にいいことを言うクマね」
阿賀野
「な、なに? みんなして、わかるみたいな顔してぇ!?」
天龍
「そりゃそうだろぉ! 特別作戦なんて面白いもんを阿賀野型だけのものにして、オレ達が納得すると思うのか?」
龍田
「天龍ちゃん、本当に行きたいって言ってたものね~」
夕張
「そうそう、私も折角だからできれば出撃したかったのよねー」
阿賀野
「うっ……」
大淀
「まぁまぁ、皆さん、阿賀野さんも悪気があった訳ではないんですよ」
川内
「そうだとしても、夜戦を一人占め……じゃなくて四人占めしたのはずるい!」
球磨
「相変わらず、論点がずれているクマ」
阿賀野
「ご、ごめんなさい。阿賀野達の力を試したくてぇ」
川内
「と言う訳で、もうすぐある冬の特別作戦には阿賀野型以外の軽巡洋艦の出番も増やしてほしいと思います!」
天龍
「賛成だぜ!」
龍田
「天龍ちゃんがそうしたいなら、私も賛成よ~」
長良
「まぁ、できれば出たいよねー」
夕張
「うんうん」
球磨
「球磨の力を見せてやるクマ」
大淀
「阿賀野さん、特別作戦は皆さんの力を合わせて攻略すれば、もっと有意義なものになると思います。軽巡洋艦全体の力を合わせて立ち向かうべきではないでしょうか? それこそ、『軽巡洋艦の会』の趣旨にも通じる団結の仕方ではないかと思います」
阿賀野
「わかったわ。軽巡として、みんなで頑張らなきゃね。提督さんにそう言ってみる!」
大淀
「よろしくお願いします」
球磨
「ところで、『軽巡洋艦一番艦の会』って何だか名前が長いクマ?」
長良
「確かにね」
夕張
「短くして『軽一の会』とかでいいんじゃない?」
球磨
「『軽一の会』……ますます謎な名前になったクマ」
阿賀野
「――っていうことがあったのよ、提督さん」
うさ擬提督
「なるほど、なるほど。私も軽率だったね。今度は軽巡洋艦のみんなも満足できるような特別作戦にしよう。阿賀野も手伝ってくれるかい?」
阿賀野
「もちろんよ。阿賀野も一緒に頑張るわ! 次の特別作戦も絶対に勝っちゃうんだから!」
おしまい
以上のようなことが冬イベ前の私の頭に流れたとか流れなかったとか。
長くなりましたが、読んで下さりありがとうございました。
コメントにもありましたが、軽巡洋艦の一番艦のキャラの濃さに驚きました。
それをまとめる大淀さんもすごいですし、そこに溶け込む龍田さんもすごいと思いました。
キャラ的に長良が没個性っぽくなっちゃうかと思いましたが、思っていたより発言してくれて助かりました。色ものな集団になったので、普通な感じの子っていうことが逆に個性になっている気がします。
夕張も何だかんだで個性のあるキャラですからね。
川内と天龍と球磨は特に言わなくてもキャラが立っているのは明白なのでいいでしょう。
秋イベの時に阿賀野型縛りをしていたのですが、他の軽巡に申し訳なかったなーという私の気持ちが反映された話になりました。
そんな訳で、冬イベでは緩い阿賀野型縛りにして攻略していました。とりあえず、阿賀野型がひとりでも艦隊にいたらOKにしたのです。
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